Vol3.薬剤師の将来性について~AIとの関わり方~

将来、薬剤師の仕事はAIに奪われる?

「薬剤師の仕事はAI(人工知能)に奪われる」という話を耳にしたことはないでしょうか?

医薬品情報業務を中心にAIの導入が進んでいますが、本当に薬剤師の仕事はAIに奪われるのでしょうか?

将来的にどう進んでいくのかを、検証していきます。

1. 機械的な仕事は取られる可能性あり

AIやロボットは、正確性が高いうえに、学習能力もあるため多くの業種で非常に期待されています。

特に人手不足の薬剤師のように、正確性が求められる場合、AI の存在価値は高いものになるでしょう。

AIは統計学の回帰分析に基づいて設計が行われており、これにより高い学習能力を実現しています。

つまり、過去のデータに基づいて統計分析を行い、正確に作業を行うことを得意としているのです。

例えば、調剤業務や処方解析、相互作用のチェックなどはAIが得意とするところでしょう。

AIは人為的なミスを防ぐための心強いパートナーとなり得ます。

2. 経験的な予測や病態の判断などは不得意?

一方で、患者さんがどんな痛みや苦しみを感じているか把握したり、怪我や病気に対してどう向き合っていけばよいのか、ひとりひとりに合った方法を導き出して伝えてあげるような仕事は、AIにとっては苦手分野です。

また、経験を積み重ねて得た「ちょっとした変化」を読み取ることも、人間だからこそ手に入れられるものでしょう。

そして何よりも、人と人が接することで得られる安心感が、AIにはありません。

心から患者さんに寄り添い、患者さんの苦しみを取り除くための判断と予測を行うことができるのは、人間の薬剤師だからこそできる大きな役目だといえます。

結論. AIの役割はあくまで補助的なもの

近年では、AI(人工知能)が目覚ましい発展をみせています。
AIに仕事を奪われるのではないかと不安に思う薬剤師は多いものです。

ですが、医療現場におけるAIの役割はあくまで補助的なものであり、
「機械ができることは機械が、人は人しかできないことを」という役割分担が求められているのです。

「相手の話に共感する」「悩みを聞き、不安を取り除く」ということは、人にしかできません。

薬剤師の仕事がこれまでどおり調剤だけにとどまるのであれば、いつの日かAIに仕事を奪われることがあるかもしれませんが、患者さまと信頼関係を築いて職能を発揮することができれば、その心配は無用と言えるでしょう。

Vol.4に続く…